ヨガとピラティスはどっちが痩せる?効果を得るポイントとは
ヨガとピラティスは、どちらも心身のバランスを整えながらダイエット効果を期待できるエクササイズですが、それぞれに異なる特徴と効果があります。
ヨガは代謝を促進し、心を穏やかにすることでリラックス効果を高め、ピラティスは体幹の筋肉を強化し、脂肪燃焼しやすい身体づくりをサポートします。
本記事では、ヨガとピラティスの消費カロリーの違いや効果が現れる時期、効果を引き出すポイントについて詳しく解説。どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ヨガとピラティスの特徴
ヨガとピラティスは、どちらも身体と心の健康を促進するエクササイズとして人気ですが、アプローチや目的に違いがあります。以下の表で、ヨガとピラティスの特徴を比較しました。
名称 | ヨガ | ピラティス |
発祥 | 古代インド | 20世紀初頭のドイツ |
目的 | 心身の調和、精神の安定を図る | 体幹の強化、姿勢の改善、身体機能の向上 |
呼吸法 | 腹式呼吸を中心に、リラックスを促進 | 胸式呼吸を用いて筋肉の活動をサポート |
ポーズの特徴 | 柔軟性を高め、リラックス効果が高いポーズ | 筋肉の強化とバランスを意識した動き |
メンタル面 | 瞑想や呼吸法を通じて心を整える | 集中力を高め、心身のコントロールを学ぶ |
運動強度 | 初心者でも取り組みやすい軽い動きが多い | 部分的な筋力トレーニングが中心で強度が高い |
ヨガは古代インドで生まれ、心の静寂や精神的な成長を重視するエクササイズとして発展してきました。呼吸法や瞑想を通じて心のバランスを整え、ストレス解消やリラックス効果が得られるのが特徴。柔軟なポーズを取り入れることで、身体の柔軟性を高めるだけでなく、内臓の働きも促進し全身の調和を図ります。
一方、ピラティスは20世紀初頭にドイツで開発され、体幹を鍛えることを目的としたエクササイズです。姿勢の改善や筋力の強化を通じ、身体の安定性やバランスを高め日常生活の動作をスムーズにする効果が期待できます。
特にインナーマッスルを重点的に鍛えることで、姿勢や動作が改善されスポーツや日常生活でのパフォーマンス向上につながるでしょう。
ヨガで得られる効果
ヨガは、心と体を一体として捉え、その調和を図ることを目的としたエクササイズです。定期的にヨガを実施することで、精神的なリラックスや身体の柔軟性が向上し、全身の健康状態が改善されます。
ヨガのポーズと呼吸法を通じて日々のストレスを解消し、内面の平穏を取り戻すことができるため、心身ともに健康的な生活を送りたい方におすすめでしょう。
代謝がアップする
ヨガのポーズや深い呼吸法は、全身の筋肉や関節を活性化させ血流を促進します。腹式呼吸を取り入れることで横隔膜の動きが活発になり、内臓の働きが整うため、消化機能が向上するのです。
また、全身の筋肉をバランスよく使うことで基礎代謝が高まり、エネルギー消費が増えるため、痩せやすい体質へと変化していくでしょう。
ヨガを継続することで、ゆるやかに体脂肪を燃焼しやすい体質を作り、健康的なダイエットをサポートしてくれるのが特徴です。
心身が落ち着く
ヨガでは、呼吸に意識を集中させながらポーズし、心の中の雑念を取り払い精神の安定を図ります。瞑想や呼吸法を組み合わせて副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まるでしょう。
これにより、不安や緊張が和らぎ、心のバランスを整えられます。日常のストレスから解放され、心身ともにリフレッシュできるうえに、暴飲暴食の防止にもつながるため太らない体と意識作りにも役立つのです。
ピラティスで得られる効果
ピラティスは、体幹を中心に全身の筋肉を鍛えることで、バランスの取れた強靭な体作りをサポートするエクササイズです。体の奥深くにあるインナーマッスルを意識的に使うことで姿勢を改善し、日常生活での動作を快適にする効果が期待できます。
ピラティスを取り入れることで体全体の調和を保ち、効率的な動きを身につけられるでしょう。
インナーマッスルが強化できる
ピラティスは、身体の奥深くにあるインナーマッスルを鍛えるのを重視します。これらの筋肉は、背骨や骨盤を支え、正しい姿勢を維持するために欠かせない役割を果たしています。
インナーマッスルが強化されることで、姿勢の崩れや体の歪みを防ぎ腰痛や肩こりなどの不調を改善。また、体幹が安定することでスポーツや日常生活でのパフォーマンスが向上し、よりスムーズな動きを実現できます。
ピラティスの効果は、身体の内側から支えられた美しい姿勢や均整の取れたボディラインを作り出すことにあると言えます。
脂肪を燃焼する身体が手に入る
ピラティスは筋力を強化するだけでなく、脂肪燃焼を促進する効果も期待できます。インナーマッスルを鍛えることで基礎代謝が高まり、日常生活におけるエネルギー消費量が増えるため、痩せやすい体質へと変わっていくのです。
また、体幹がしっかりと整うことで姿勢や骨格の歪みが改善され、筋肉のバランスが取れた美しいボディラインを作り出します。
ピラティスは、健康的な体作りとともに長期的な体重管理をサポートし、無理なく理想的なスタイルを手に入れるための強力な味方となるでしょう。
ヨガとピラティスの効果が現れる時期
ヨガとピラティスは、心身の健康を向上させるために広く行われているエクササイズですが、効果を実感するまでには時間がかかるでしょう。どちらのエクササイズも、短期間で劇的な変化を求めるのではなく、日々の積み重ねを通じて少しずつ体と心に変化をもたらすのが特徴です。
ヨガは、継続的な練習を通じて体の柔軟性や代謝が向上し、心の安定を得るまでに数ヶ月の期間を要します。一般的に3ヶ月程度で徐々に体質の変化や心身のバランスが整い、ダイエット効果やストレス軽減の実感を得る人が多いでしょう。
一方、ピラティスは身体の奥深くにあるインナーマッスルを強化し、姿勢を整えることで体幹を鍛えるエクササイズです。目に見える変化が現れるまでには時間がかかり、継続的な取り組みが必要。3ヶ月ほど続ければ姿勢の改善や筋力の向上、体のラインの変化を実感するはずです。重要なのは、焦らずに継続することでしょう。
ヨガとピラティスはどっちが痩せるの?
ヨガとピラティスは、どちらも健康的な体づくりに役立つエクササイズですが、ダイエット効果に関しては若干の違いがあります。どちらがより痩せやすいかという点については、ヨガの方が比較的優れていると考えられます。
特にパワーヨガなどの運動強度が高い種類のヨガは、代謝を促進しながら脂肪燃焼をサポートするため、体重を減らしたい人に効果的。一方、ピラティスはインナーマッスルを鍛え、姿勢を改善するのに優れていますが、直接的なカロリー消費量はヨガに比べて少し控えめです。
どちらのエクササイズも継続することで基礎代謝が向上し、結果的に痩せやすい体質を作る点については同じです。
ヨガとピラティスの消費カロリーの違い
消費カロリーの観点から見ると、ヨガの方がダイエット効果が高いと言えます。特に、ハタヨガやパワーヨガなどの動きが多く、強度の高いヨガは体全体を使ってエネルギーを消費するため、脂肪燃焼効果も期待できます。
具体的には、ハタヨガが2.5メッツ、パワーヨガが4.0メッツとされ、ピラティスの3.0メッツよりも高い数値です。これにより、同じ時間を費やした場合、ヨガの方が消費カロリーが多く、ダイエットに有利な点が多いのです。
一方、ピラティスはインナーマッスルを集中的に鍛えるため、外見上の変化がゆっくりと現れるのが特徴。目に見える体型の変化はヨガよりも遅く感じられるかもしれませんが、体幹を強化し姿勢を改善することで、内側から引き締まった身体を作ります。
また、マシンピラティスやポップピラティスといったバリエーションを取り入れれば、運動強度を高め消費カロリーを増やすことも可能です。
ヨガとピラティスの両方に取り組んでもよいのか
ヨガとピラティスのどちらを選ぶか迷ったときは、両方取り入れるという選択肢もおすすめです。ヨガとピラティスは似たようなエクササイズに見えますが、それぞれ異なる目的や効果を持ち、互いを補完する形で心身の健康をサポートしてくれます。
自宅で無料動画などを利用して、無理なく両方のエクササイズを試してみることから始め、自分に合ったバランスを見つけるのが良いでしょう。
ヨガとピラティスの向き不向きは?
ヨガとピラティスにはそれぞれ特徴が異なるため、目的や体質に合わせて選びましょう。
ヨガは心身のバランスを整えるのに重点を置き、ストレス解消やリラックスを求める方に向いています。ピラティスは体幹の強化や姿勢の改善を目的としているため、筋力をアップさせたい人におすすめ。
どちらも健康的な体づくりをサポートしますが、自分のニーズに合ったエクササイズを選ぶことで、より効果的に目的を達成できるでしょう。
ヨガに向いている方・向いていない方
ヨガは、心の落ち着きを求めている方や精神的なリラックスを重視する方に最適です。呼吸法や瞑想を通じて自分自身と向き合い、内面のバランスを整えたい方に向いています。
特に、日々のストレスを解消したい、あるいは睡眠の質を向上させたい方に効果的。一方で、短期間で体重を減らしたい方や激しい運動で汗をかきたい方には、物足りなく感じるかもしれません。
その場合、よりアクティブな運動を取り入れるか、ヨガと組み合わせて行うと良いでしょう。
ピラティスに向いている方・向いていない方
ピラティスは筋力をアップさせたい、姿勢を改善したいと考えている方におすすめです。体幹を強化し、インナーマッスルを鍛えることで姿勢やバランス感覚の向上を図ります。
運動不足を感じている方や、腰痛や肩こりに悩んでいる方に効果的なアプローチでしょう。一方、すぐに体重を減らしたい、または激しい運動でカロリーを消費したい方には、ピラティスのゆったりとした動きは物足りないかもしれません。
そのような方は、ピラティスを他の有酸素運動と組み合わせて行うと良いでしょう。
ヨガとピラティスの効果を引き出すポイント
ヨガやピラティスの効果を最大限に引き出すためには、日々の生活習慣にも気を配りましょう。エクササイズだけでなく、食事や姿勢、ストレス管理など、心身のバランスを保つための意識が必要です。
ポイント①日々の食事に気を配る
ヨガやピラティスの効果を高めるには、バランスの取れた食事が欠かせません。カロリーコントロールしながら、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をしっかり摂取しましょう。
特にエクササイズ後の食事は、筋肉の回復を助けるタンパク質を中心に摂ると良いでしょう。また、脂質や糖質を過剰に摂取しないよう注意し、野菜や果物を多く取り入れることで、体内の代謝を促進します。
ポイント②継続する
ヨガやピラティスの効果を実感するには、継続が最も重要です。短期間での効果を期待するのではなく、無理のないペースで長く続けることが、理想の体づくりや心の安定につながります。
忙しい日々の中でも、毎日少しずつ取り入れる習慣を身につけることで、少しずつ変化を感じられるでしょう。
ポイント③正しい姿勢を保つ
日常生活でも正しい姿勢を意識しましょう。ピラティスやヨガで得られた効果を維持するには、普段から姿勢を意識し体幹を使って動くのを心がけてください。
正しい姿勢を保つことで筋肉への負担が減り、エクササイズの効果も持続しやすくなります。
ポイント④ストレスを発散する
エクササイズだけでなく、日々の生活の中で心のストレスを発散することも大切。ヨガやピラティスは、ストレス解消にも効果がありますが、それ以外にも趣味やリラックスできる時間を大切にすることで心身のバランスが保たれます。
自分なりのリラックス法を見つけ、心も身体も健康的な生活を送りましょう。
ヨガとピラティスを取り入れて効率よくダイエットしよう
いかがでしたでしょうか?ヨガとピラティスの効果や、それぞれがダイエットにどのように役立つかについておわかりいただけたかと思います。
どちらも心身を整え、健康的な体づくりをサポートするエクササイズですが、目指す効果や自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
ヨガやピラティスを本格的に始めたい方は、で専門のインストラクターによるレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
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監修者
山中 隆博
SDフィットネス
パーソナルトレーナー
山中 隆博
SDフィットネス パーソナルトレーナー
<資格>
- 日本ダイエット検定1級
- プロテインマイスター
- フィットネスマネジメント検定2級、1級学科
<略歴>
大学を卒業後、インストラクターとして大手スポーツクラブへ入社し、300名以上のパーソナルトレーニングを経験。その後、専門学校の非常勤講師やキッズミュージカル劇団総監督を経て、当社に入社。現在はSDフィットネスの統括責任者を担当する傍ら、業界セミナー等にも登壇している。